vol. 144
アメリカとわたし

婆星DJ:北原みのり

[OPENING]

★先週は、すみませんでした! アメリカでの報告をするつもりが、機械が壊れた・・・というか、壊してしまいました。楽しみに待っていてくださった方、メールを下さった方、ごめんなさい!

今日のテーマは「わたしとアメリカ」。良くも悪くも、「アメリカ」という国の影響を強く強く強く受けているこの国、ニッポン。その「アメリカ」と私はどんな関係なのか。・・・と、大げさなことを考えていました。
80年代に10代を過ごした私にとって、”アメリカ”は、他のどの国よりも”身近”に感じる国でした。例えば、小学生の時に起きた「ロス疑惑」は、悲惨な犯罪にも関わらず、日本の犯罪よりもどこか”スケールのでかい”、ドラマチックな事件、という”空気”を十分に受けました。例えば「マンハッタン」は、どこよりも行く価値のある、とにもかくにも一度は行かなくてはいけない場所だ、という焦燥感をなぜか感じていました。
たぶんアメリカに対する”憧れ”を持っていた最後の世代なのではないか、とも思います。悔しくて、言いたくないけど、あまり。
というわけで、今回、一週間という短い時間でしたが、アメリカにビジネストリップしてきて色々と感じたことを・・・今日は話します。副題、アメリカと私と自己責任、っていう感じで。

[アメリカと私と自己責任]

★自己責任という言葉は、嫌いでした。権力側がこの言葉を使う時のあまりの無責任、あまりの暴力に、こんな言葉なければいい、とも思いました。被害者を追い詰める言葉でしかない、という思いです。でも、アメリカに行く度に思うのは、この「自己責任」という「意識」が深く深く、アメリカの生活に根付いているという事実です。そして今回私は、自分の中に「自己責任」の芽がしっかり生えていることを意識したのでした。嗚呼。

[メールのご紹介]

★二人の方のメールをご紹介! こうじさん、壱花花さんからのメールをご紹介。こうじさんからは、「献血の際に、答えなければいけない質問項目について」・・・男性同士で性行為をしたか? 献血する前、こういうことを聞かれるそうなのです。これって、ひどく時代錯誤な、バカバカしい、差別的な発言ではないの。ちなみに、アナルセックスをコンドームなしでセックスした場合、HIV感染率が高くなるというのは事実。でも、アナルセックスって、男どうしだけのもんじゃないからね。女も、血まみれになりながら時にアナルセックスしています。さらに、男どうしが必ずしもアナルセックスをする、というのもあまりにも狭い考え。セックスは色々、アナルも色々、マンコもチンコも色々だっていうのに!

[ENDING]

★アメリカではほとんど車で移動していました。スピード違反で捕まってしまった以外は、本当に美しく広大な景色を堪能した素晴らしいドライブでした。帰ってから、どういうわけか「テルマ・アンド・ルイーズ」を観たくなり、連続して3回も観てしまった。定期的に観る「テルマ・アンド・ルイーズ」だけど、なぜ二人は死ななくてはいけなかったのか、あまりにも哀しい映画だ、という思いが年を重ねるほどに感じるのはなぜなんだろう、と感じました。

番組中に出てきたもの

■パスポート■

パスポートの種類が変わり、今、発行されているものには電子チップが入り、なにかとても分厚い紙が挟まり折り曲げられなくなっています。というわけで、メモ帳のように落書きしたりはできる雰囲気ではないようです(笑)

 

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