vol. 156
怒る時

婆星DJ:北原みのり

[OPENING]

★今日のテーマは「怒る時」。帰国してから、連日、「怒る男」に遭遇しています。怒る、というより、吠える、という感じかな。それも無駄吠え。怒り方に人の品性がみえる・・・とは思いますが、みなさんはどんな風に怒りますか? どんな時に、怒りますか?

[たらい回しにされる・・・夜の患者たち]

★東京都でおきた妊婦の死亡事件。”システム”の問題も確かにある。でも一方で、「一刻を争うその患者」への想像力が、現場の人々に欠けている現実もあるのではないかと、私は思います。

[”誰も責める気はしない”・・・]

★妊婦死亡事件で被害者遺族となった夫は、事件後「誰も責める気はしない」と発表しました。この事件をきっかけに、システムが改善されることを願い、妻の死を無駄にしないでほしい、と述べながら、また、現場の医師・看護師たちへの感謝の気持ちを述べていました。そのことについて、いくつかのマスコミが「素晴らしい人格者である」というような評価をしていました。そのことに、私は、どうしても、違和感をもってしまうのです。

[Ending]

★最後まで聞いて下さって、ありがとうございました。私はよく「怒る女」ですが、たいていの場合は無駄吠えに終わるように思います。怒りが無駄吠えに終わることがあまりにも多いから、怒ることに無力を感じてしまうのかもしれない。でも、怒らなきゃいけない時って、絶対にあると、私は思う。・・・と思いながら、最後は愚痴・・・になってしまってしまいました。聞いて下さって、本当に・・・ありがとうございます・・・っ!

番組中に出てきたもの

■妊婦死亡■

2008年10月4日、7つの病院に受け入れを拒否され、3日後に妊婦が死亡した事件。脳内出血で、病院に運ばれた時はすでに意識がありませんでした。

 

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