vol. 148
親の職業

婆星DJ:北原みのり

[OPENING]

★更新が遅くなりごめんなさい。ソフトボールの試合に感動しすぎて、ソフトボールチームをつくろうか、と思っている北原です。
今日の婆星のテーマは「親の職業」。大ざっぱにわけますが、サラリーマンの家の子と自営業の家の子って、特に20代では仕事の仕方や仕事に対する価値観がやはり違うように思います。最近知り合った人が、「子供の頃、サラリーマンの家の子とは気があわなかった、価値観もぜんぜん違って、つまらなかった」と言うのを聞きました。へー、私も似たようなこと思っていたよ、と言いました。私は教師の娘。月給で暮らす家。そして私が住む地域の家族はほとんどがサラリーマンの家族。同じような家に住む、同じような家族構成の、同じような生活をしている新興住宅地。そういう場所に10歳から過ごしている私は、地元の中学に進学して初めて出会った「自営業の子供たち」に何か「異質」なものを感じました。とても大人びていて、ものおじせず、しっかりしていて、セックスの知識も豊富で・・・。彼女たちとどんな共通話題があるのかしら・・・という気分を味わったことを思い出しました。冒頭の知人が言ったように「つまらなかった」とは私は感じず、圧倒された、という感じで。
でも、今、私の周りをふと見渡すと、驚くほどサラリーマンの娘の友だちが少ないのです。そして仕事の上で尊敬する女性の多くは、自営業の娘が多い。仕事について、お金について、時間について、話があうな、と思う人の多くもサラリーマンの娘ではない。これはいったいなぜか!? 親の職業は、娘の職業観、仕事ぶりにどんな影響を与えるのか? 与えないのか? 私の思い過ごしか? そんなことを今日は話していきます!

[自営業とサラリーマン]

★中学時代の「自営業」グループと、「サラリーマン」グループ対決のことを・・・思い出しました。

[お金に対するその思い]

★自営業娘と、サラリーマン娘、「お金に関する」価値観の違い。サラリーマン娘が長いと、「お金」についてシビアな感覚がなかなか育たないように思います。というか、私自身がそうでした。商売をやっていくなかで、ようやく「仕事でお金を得る」ということに対する冷静さやシビアさを学ことができたように思います。ちなみに私のパートナーのモッコちゃんは、純度の高い自営業娘です。モッコちゃんが丸井で「おまけをしてよ」とか交渉している時には、本当にたまげたものでした・・・・

[ENDING]

私の祖母は、旅館の女将で、夏になると海の家を経営し、その上、副業でモーテルを営む・・・という商売人でした。おばあちゃん、というと優しくて、孫にあまーい、という「イメージ」は私には一切なく、とにかく忙しそうで、キリリとかっこよく、従業員を叱りとばす姿が恐ろしく・・・仕事中は決して話しかけてはいけない存在の人でした。そういうおばあちゃんが私はとても好きで、もう、その思いは憧れと愛、というものに近いものがありました。そういう祖母の姿に憧れる気持ちが、私がサラリーマン娘でありながら自営業娘へのシンパシーを持っていることにつながるのかもしれないな、なんて思いました。 ★

番組中に出てきたもの

■自衛隊■

乱暴に「サラリーマン」と「自営業」にわけたけれど、世の中には、自衛隊の娘や政治家の娘や警察官の娘や無職の娘など・・・たくさんいるわけで。ちなみに私の友人に自衛隊の娘がいます。私が子供時代には「社会党」がったせいか、自民党というと、なにか「悪いグループ」というイメージが子供心にうえつけられていましたが・・・そして心なしか、お父さんの職業を絶対に言わない、というのが自衛隊の娘、というイメージがあったのですが・・・今はそんなことはないのでしょうか。ちなみに、「自衛隊の娘」の友人は、親の職業と自分の人生は全く関係ない、と断言します。あるのは生活習慣のちょっとした違いから感じる「カルチャーギャップのようなもの」とか。例えば、朝や夜のラッパが鳴る生活とか、とね。それは大変なカルチャーギャップだわ!

 

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